自分にずっと言い聞かせてきた「ストーリー」。もう手放してもいいのかもしれない。
私は、親になって気づくことが沢山ありました。例えば、自分の中に流れ続けている「ストーリー」のこと。
例えば小さいころから、親に「あなたはお姉さんだからしっかりしないとだめよ」と言われる等は良くあることだと思います。ただ、これは親が子供に対してメッセージを送った時の意図と、受け取り側である子供の解釈は、結構な頻度でかなりのズレがあるものだと思うのです。少なくとも私の周りの友人たち、そして私自身もそうだった。
大概、親の意図は子供たちの将来を思ってこそという気持ちがベースにあると思います。これは今、親になったからこそはっきり見えてきたこと。
私の場合は、「あなたは、人一倍努力しないといけないのよ」というメッセージでした。世の中出来る人は本当にたくさんいる。だから他の人よりももっと頑張らないとついていけないのよ。
当時は、誰もが盲目に必死に働き続けることが社会のルールのようになっていた、その中の一家庭として、「努力し続けることで証明する」ことは、当然な教えだったのかもしれません。それに、自分の子供には安定した将来を得て欲しい。だからこそ。
子供だった私は、そのメッセージを私なりに解釈をし、結局「頑張らないと追いつかないイマイチな子」というメッセージに形を変えていきました。学校での成績は良かったはずなのに、なぜか自分はいつも足りないと信じて疑わない当時の私。今でこそ、メッセージの送り手の想いの大きさを変えることなく、きちんと受け取ることが出来るスキルと自信がついてきたものの、その当時そんなものは当然ありませんでした。
送り手の本当の意図が分かった今、そろそろずっと流し続けた「ストーリー」を手放してみるのもいいのかもしれない。何度も聞き続けたストーリー。きっと誰にでもあるのかなと思っています。