グレムリンを飼いならす

コーチング関連の本で勧められた『Taming your gremlin』という本のご紹介。

最近、金曜の午前の数時間は読書や勉強をする時間にしています。以前は、仕事や家事、子育てやその他諸々が終わった夜にしていました。でも、どうしても体力的にも大変な時もあり、改めてグーグルカレンダーに毎週金曜朝を『自習時間』と入れて設定してみると、意外にも効果があって、この1か月半すんなりと続けられています。例え他の予定が入ってしまっていても、リマインドされるので、あとでやろう!という気になるのもカレンダーのいいところ。

さて今日の自習時間には、この本を読んでいました。

Taming Your Gremlin (グレムリンを飼いならす)』というタイトルなのですが、このグレムリンとは昔の映画でもあったとおり、悪さをする小さいモンスター。この本の文脈ではすなわち「自分の中に住んでいる、自分の行動や生き方を妨げる考えや習慣やパターンを持つ人物(または生き物)」を、グレムリンと呼んでいます。

例えば、転職したいと思っている人が履歴書を書いて、実際に職に応募するときに、頭のどこかで「転職するような年齢じゃないでしょ」とか「能力もないのに、今更転職なんて無理だよ」とか言ってくる、そういうのがグレムリン。

私もコーチングセッションで、クライアントがこのグレムリンの存在を認識するところから始め、少しずつどう付き合っていくのかを一緒に伴走することが多くあります。

私にとって参考になったのは、コーチである著者が出会ってきた、様々なグレムリンについて記述してあるところ。

  • The General(大将):規則やルール、たくさんのShouldsを押し付けてくる軍服を着た大将。
  • Grim Reaper(厳格に刈り取る人):毎日の単調な繰り返しに、内心飽き飽きしているものの、その苦しみや自己犠牲こそが気高く美しいものだと教え、喜びや楽しさを刈り取る人
  • The Artist(芸術家):本人がいくら美しい絵を描いても、人生が満たされない限り美しいものは描けないと言い続け、モチベーションをそぎ落とす芸術家。

こうやって擬人化することで、認識度が高まり、客観性とユーモアを持って対処できるようになります。

この著者リック・カールソンさんは、この内なるグレムリンとの付き合い方を深めるためのトレーニング組織まであるようです。この本、日本語には訳されていないようなので、いつか翻訳してみたいなあと思っています。